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【
Dr.Ito のコラム
】
49.子宮筋腫 日帰り治療
2007.09.22
テレビで子宮筋腫の最新治療として超音波集束照射療法を取り上げていた。MRIの断層撮影で筋腫の位置を把握し、コンピューターの誘導によって筋腫部位に超音波を集束させて筋腫を壊死(腐らせる)というものである。筋腫はなくならないが、小さくなる。
近年、この治療法は注目されて入るが、全ての人にとって朗報というわけではない。特に、これから妊娠しようという若い女性、また、多発性の筋腫がある方にとっては、デメリットもある。伊藤病院でも「この治療を受けたが治らなくて・・・」と相談にこられる方が少なからずおられる。
よく相談されてから、治療方法を選択して欲しい。
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48.夢
2007.09.22
最近急に背が伸びた長男が母親に大きな布団をねだるべく、
「布団が小さくなって、夜中寒くって毎晩ほとんど寝てないし・・・」と、
大げさな表現を。 加えて、
「ほんとだってば! 夢を見ることもないくらい眠りが浅いんだから。」
・・・ん?
傍らにいた次男が、
「僕も夢を見ないでぇ〜。」
長男は、
「あほ、それは眠りが深いからや!」
・・・ん??
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47.産科救急たらい回しの原因は?
2007.09.22
昨今から、「産科救急の診療拒否問題」がさかんに報道されている。・・・悲しいことだ。
こうした背景には、産科医数の絶対的不足が大きな原因であると言われている。しかし、私は少々異なるところにもうひとつの根本的な原因があると思っている。
それは何か・・? 福島県で起きた産婦人科医の逮捕事件の影響である。
この事件は、帝王切開の際に癒着胎盤が原因で出血多量に陥り、担当医は懸命に対応したが残念なことに母体死亡に至った症例である。警察はこの手術を担当した産科医を逮捕し、手錠をはめて連行した(手錠シーンはテレビで報道された)。
この警察の行為は、日本中の産科医のみならず、救急救命に携わる医師たちを震撼させた。何故なら、懸命に「正しい」医療行為(不幸にも亡くなられた)をした結果が、有無を言わせぬ逮捕だったからである。
そもそも産科医や小児科医、あるいは救急に携わる医師たちは、自分たちの仕事が寝る暇もない過酷な労働であることは、もとより百も承知している。自分たちが志した道ゆえ、使命感とプライドをもって人手不足のなか救急医療を懸命に支えてきた。
そうした彼らにとっての何よりの励ましの言葉は、患者さんからの「ありがとう」だった。
万が一、不幸にも救えなかったときは、無力感に打ちひしがれることもあったが、それでも、患者さんの家族から、「お世話になりました」との言葉をいただき、また、残された力を振り絞って、次の患者さんの救命処置に全力で臨んだものである。
福島の産科医逮捕事件は結果として、こうした熱意に溢れる医師たちのやる気を一瞬にして萎えさせた。「全力で救命に取り組んでも、救えなかったら、医学的に間違っていなくても逮捕される・・・」これでは、どんなに熱意ある医師たちも救命行為に及び腰になってしまう。
例えば、踏切で電車に撥ねられそうになっている子供を見つけ、ある青年が子供を救うべく踏切に飛び込んだとしよう。しかし、間一髪間に合わずに二人とも撥ねられた。
青年は怪我だけで助かったが、子供は亡くなった。青年は、子供の親から助け方が悪いと責められ、警察に逮捕された・・・こういう構図に似ている。
さらに・・・、福島県警は産科医を逮捕した警察の担当者に「本部長賞」を授与した。(これは警察庁や行政の見解が正しいことを世に示したものである。「よくぞ逮捕した!」と。)
担当行政は、産科医、小児科医、救急医を増そう!といいつつ、一方で、警察が「助けなければ逮捕だぞ!」と見せしめる。この稚拙な対応の矛盾が救急現場の使命感ある医師たちの心を無力化させているのである。
本当に残念なことである。救急救命に挑んできた心ある医師はいっぱいいたのに・・・。
(長文を読んでいただきありがとうございました。 今回の診療拒否事件を擁護しているのではありません。救急を受ける立場、そして救急を送る立場の両方を経験した私の意見を、誤解を恐れずに綴りました。)
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